2020年の5月にセミリタイアをし、同時に首都圏から地方都市へ移住した まつやすTです。
本日は「高利回り銘柄キヤノンにみる高配当銘柄への投資リスク」です。
キヤノンの大幅減配
キヤノンは複合機を代表するオフィス機器を始め、ご家庭でおなじみのカメラ、プリンタ、また医療機器、産業機器も手掛けている世界屈指のOA機器総合メーカーです。
売上構成はオフィス機器が47%、カメラ、プリンタ等が23%、産業機器が21%、医療機器が12%となっており、今回のコロナ禍により医療機器以外の売り上げが大幅に減少し、四半期ベースで前期比-25%の売り上げの減少となりました。
※Canon IRを参照、ユニット間取引があるため総計が100%にならないようです
上半期の決算では営業利益は前期比81.9%減で四半期に初の営業赤字となり、期待された中間配当も80円→40円の大幅減配となりました。
直近の株価でいくと配当金が昨年同様の水準を維持できていたとすると配当利回りで約8.7%程の高水準でしたが、今回の減配で期末配当も同様にカットされるとなると配当利回りは4%台にとどまりそうです。
まあそれであっても配当利回りは他と比べまだ高いですが。
減配と株価暴落というダブルパンチ
キヤノンは高配当を好む投資家に人気がある銘柄ですが、その人気とは逆に株価はここ10年余り低迷し、今回の減配で10年来でも最安値となりました。

高配当を期待していた投資家にとって更に恐ろしいのが、減配というニュースでの心理的ショックと同時に株価暴落での2重苦です。
10年単位で保有している投資家は累積でかなりの金額の配当金も貰い、今回の減配でもそこまで痛手も受けていない可能性もありますが高配当目当てで高値で参入した投資家にとっては正に「高配当株に潜む地獄を見た」ということでしょう。
リスクはあるが魅力的な高配当
今回のキヤノンのように33年ぶりの減配により「高配当株に潜む罠」というのを私も久々に感じました。
しかし長い目で見ると10年単位で保有している方は買い時が間違っていなければ今まで累積された配当金で損失はでないでしょうし、これから購入する方もポートフォリオを組むことである程度リスクはヘッジできるでしょう。
キヤノンに関しては2008年からチャートを見ると底値が2,200円辺りのボックス相場と考えており、私も一応ワッチリストには登録していたものの買えずじまいでした。
今回のコロナ禍で無配当となった企業も腐るほどある中で大幅減配ながら配当を出すキヤノンの姿勢と今後の株価には注目したいと思います。しかし今回の開示で指標面では割高になってしまいました。
投資は常に「リスクあるところにリターンあり」です。
今日はここまで、アデュー!
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当ブログは著者自身の実際の経験に基づき情報を発信しているもので、セミリタイアまた実際の株式の売買の推奨をするものではありません。また記事内容は個人的な見解に基づくもので、正確性は保証できないのでご理解よろしくお願いします。実際に投資を行われる際には、ご自身の判断と責任にて行っていただくよう重ねてお願いいたします。