2020年の5月にセミリタイアをし、同時に首都圏から地方都市へ移住した まつやすTです。
本日は「隠れESG銘柄としてのJパワー(日本電源開発)、市場評価は上々か!?」(以下Jパワー)についてです。
高利回りの配当金をもつ銘柄としてどこかで紹介しようと思っていたのですが、昨日日経にて「隠れESG銘柄」として取り上げられていたので記事にしてみました。
同社株は新型コロナウイルスの影響で「ウィズコロナ銘柄」を研究していた際に電力株と合わせてポートフォリオに組み込んでいます。
ESG(環境・社会・企業統治)とは
数年前から新聞等を見ているとESGという言葉をたまに見かけます。
英語のEnvironment, Social, Governanceの略で日本語では環境、社会、企業統治と呼ばれています。
今日企業の成長のためにはこの3つの要素が必要不可欠なものとなっており、このESGを考えての投資をESG投資とも呼ぶそうです。
正直なところ投資をする際にいちいちESGを考える程研究はしていないのですが、投資している先は大体このESGを意識して経営を行っているというのはまああるでしょう。
核ゴミが話題になっている原子力の発電所を建設中のJパワーですが環境的に疑問は残るものの日経新聞によるとESGスコアが3.5pt/5点中で全銘柄平均3.43を上回っておりセクター内では高い数値のようです。
Jパワーの事業
Jパワーは石炭、火力、水力を中心に日本各地で様々なエネルギーを利用して発電をし、皆様が日々の生活で必要な電気を間接的に各家庭に届ける事業を行っています。※配電は電力会社が行っています。
発電する4割弱は石炭火力での発電を行っており、水力が約37%、火力(ガス)が約23%、他風力、地熱となっています。
現在青森県の大間にある原子力発電所が建設中で新基準の適合審査に合格をし、うまくいけばここ10年で原子力も加わる予定です。
総売上は2020年3月期で9,150億円で電力会社としては規模はそこそこ大きい会社で、発電設備出力は国内で6番目の大きさとなるようです。
直近の業績
8月5日に発表された四半期決算は新型コロナウイルスの影響が色濃く売上は前年同期比(4-6月)で-13%、経常利益は-50%弱と昨年の半分程に落ち込みました。
しかし同時にESG投資の代表的な指数の構成銘柄に選ばれたとのリリースがあり四半期の数字とは別に上場来最安値をつけた株価も反転をしつつあります。
新型コロナウイルスの影響で業績は落ちているものの、過去10年の売上は右肩あがりに近く、利益もアップダウンはあるものの上昇傾向となっています。
Jパワーの配当金
2020年3月期の通期配当は1株当たり75円でした。2020年9月15日の終値が1株1,680円なので仮に2021年度期の配当も同等とすると配当利回りは4.4%程となります。
【過去の配当金】
2016年 | 70円 |
---|---|
2017年 | 70円 |
2018年 | 75円 |
2019年 | 75円 |
2020年 | 75円 |
配当利回りは4.4%程と全業種の中でも比較的高く、電力・ガスのセクター内ではトップクラスとなります。
東日本大震災の後業績の悪化により無配となった各大手電力会社でしたが、Jパワーにおいては原子力とは関連性がなかったためここ10年は減配もなく安定的に配当を行っています。
Jパワーの株価チャート
政府が今年の7月に石炭火力発電所のうち発電効率が低い設備の休廃止を発表して以来、株価は一段と下がり堅調だった業績をよそに上場来最安値を更新中です。
しかし8月5日の四半期決算発表後、その悪い業績とは別にESG指数への銘柄採用のニュースで株価は反発中となります。
短期的にはこれで底打つか、更に下落するかは読めませんが今後の株価は低効率な石炭火力発電への依存度をどの程度下げれるかによって左右されそうです。

ウィズコロナ銘柄として安定的な配当を比較的期待できるエネルギー関連株。
私は現在北海道電力、東北電力、中国電力を保有しており、その他にJパワーもエネルギー関連銘柄として最近ポートフォリオに仲間入りをしました。
安定した配当金を期待しつつ値上がりのタイミングを待つことにしましょう。
今日はここまで、アデュー!
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当ブログは著者自身の実際の経験に基づき情報を発信しているもので、セミリタイアまた実際の株式の売買の推奨をするものではありません。また記事内容は個人的な見解に基づくもので、正確性は保証できないのでご理解よろしくお願いします。実際に投資を行われる際には、ご自身の判断と責任にて行っていただくよう重ねてお願いいたします。