2020年の5月にセミリタイア(FIRE)した まつやすTです。
本日は「オイレス工業(6282)の株価 考察」についてです。
先週末に第70期の中間報告書が届きました。同社は2018年を高値に株価下落していましたのでコロナショック直前の3月上旬に仕込んでいます。
オイレス工業(6282)
オイレス工業はオイレスベアリングという無給油軸受け主事業としており、国内トップとなっています。
同社のオイレスという名前もそのオイルレス(無給油)からきており、商品的には地味で完全裏方ながらも以外と身近な商品を作っている会社です。

第70期 中間報告書より
事業構成としては主力の軸受機器が約62%、構造機器(免震装置等)が約23%、建築機器が約12%、後はその他となっています。
下記は各事業の売上高ですが軸受けと建築機器に関して伸び悩んでいます。構造機器は橋梁等の免震装置の採用もあり多少の伸びはあります。
決算期 | 軸受機器 | 構造機器 | 建築機器 | 単位:百万円 |
2016.3月 | 44,490 | 8,148 | 6,236 | |
2017.3月 | 43,229 | 6,574 | 5,867 | |
2018.3月 | 44,959 | 6,880 | 5,895 | |
2019.3月 | 45,064 | 9,054 | 5,818 | |
2020.3月 | 41,542 | 11,352 | 5,903 |
総合の損益は下記通り。
決算期 | 売上高 | (前期比) | 経常利益 | (前期比) | 当期利益 | (前期比) |
2009.3月 | 51,414 | -12.50% | 3,915 | -46.40% | 1,640 | -61.80% |
2010.3月 | 44,490 | -13.50% | 3,616 | -7.60% | 2,568 | 56.60% |
2011.3月 | 51,715 | 16.20% | 6,316 | 74.70% | 3,536 | 37.70% |
2012.3月 | 51,981 | 0.50% | 4,919 | -22.10% | 2,957 | -16.40% |
2013.3月 | 53,547 | 3.00% | 5,602 | 13.90% | 3,332 | 12.70% |
2014.3月 | 59,380 | 10.90% | 7,119 | 27.10% | 4,203 | 26.10% |
2015.3月 | 61,897 | 4.20% | 6,637 | -6.80% | 4,300 | 2.30% |
2016.3月 | 60,083 | -2.90% | 5,054 | -23.90% | 4,927 | 14.60% |
2017.3月 | 56,893 | -5.30% | 4,601 | -9.00% | 1,466 | -70.20% |
2018.3月 | 59,050 | 3.80% | 5,283 | 14.80% | 3,583 | 144.40% |
2019.3月 | 61,360 | 3.90% | 5,247 | -0.70% | 3,738 | 4.30% |
2020.3月 | 60,165 | -1.90% | 5,072 | -3.30% | 3,432 | -8.20% |
2021.3月予定 | 52,000 | -13.60% | 1,900 | -62.50% | 1,200 | -65.00% |
リーマンショック時にも利益は大きく削られたものの、経常黒字となっており、今回のコロナショックでも赤字は出さない予定。
主業である軸受け事業の伸びがないため、売上は年度によって伸びたり減ったりですが事業の安定性があり自己資本比率も高い点は長期投資としての安心感はあります。
今期の業績ですがコロナウイルスの影響が大きく大幅な減収、減益が見込まれています。そのため現在の指標面は高いですが、コロナショックでの需要が回復すると指標面も適正な数値に戻るでしょう。
オイレス工業(6282)の株価と配当金
オイレス工業の株価は1株あたり1,675円(12/11終値)。
最低単元が100株で 167,500円と直近の安値3月時点に比べ少し買いにくくなりました。
以下は今期含む過去4年間の配当金です。
2018年3月期 | 50円 |
---|---|
2019年3月期 | 50円 |
2020年3月期 | 50円 |
2021年3月期(予想) | 30円 |
株主優待:3月末 プレミアム優待倶楽部ポイント
100~299株 | 初年度 3,000pt : 1~3年 4,000pt : 3年以上 5,000pt |
---|---|
300株~499株 | 初年度 5,000pt : 1~3年 6,000pt : 3年以上 7,000pt |
500株~799株 | 初年度 10,000pt : 1~3年 11,000pt : 3年以上 12,000pt |
800株~999株 | 初年度 15,000pt : 1~3年 16,000pt : 3年以上 17,000pt |
1,000株以上 | 初年度 20,000pt : 1~3年 21,000pt : 3年以上 22,000pt |
配当利回りは今期は減配もあり1.8%程、こちらに関しては高いとは言えませんが昨年までの水準であれば利回りが3%程あるため今後のコロナからの業績回復を期待しましょう。
配当と優待合わせた総合利回りは3.6%程で1年以上継続保有で長期優遇制度もあるため数値以上のお得感はあると思います。
今期の減配がなかったとすると総合利回りは4%を超えてくるため、悪くはない。
オイレス工業(6282)の株価とチャート
オイレス工業の株価とチャートです。
コロナショックからリバウンドし入りづらいチャートになっています。
今期このままいけば再度上方修正を入れる可能性があるものの、車の売れ行きや工場の稼働状況によっては悪影響を受ける可能性もあるため成り行きを見ても良いかもしれません。

オイレス工業(6282)株価 まとめ
オイレス工業は主事業である軸受機器に関して売り上げの伸び悩みが見られ今後株価が爆発的に上昇するような銘柄ではないでしょう。(一定範囲のボックス相場はありだと思います)
しかしリーマンショック、コロナショックと黒字で切り抜けており、財務的にも安定感はあるため優待や配当金目的での長期投資や長期スイング(薄利ではあるが)の投資はありかもしれません。
株主優待の内容は結構いいですよ。
今日はここまで、アデュー!
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当ブログは著者自身の実際の経験に基づき情報を発信しているもので、セミリタイアまた実際の株式の売買の推奨をするものではありません。また記事内容は個人的な見解に基づくもので、正確性は保証できないのでご理解よろしくお願いします。実際に投資を行われる際には、ご自身の判断と責任にて行っていただくよう重ねてお願いいたします。